2023.10.21

#ヘルスケアのこと

いつものドッグフードに「トッピング」で食いつき&健康度アップ。注意点と偏食の対策は?おすすめ食材も紹介

「ドッグフードの食いつきが悪い…」「最近、元気がなくて心配…」

愛犬を家族の一員として育てる中で、食事や健康の悩みはつきもの。悩んでいる飼い主さんも多いのでは?食事は愛犬にとって、生きる楽しみのひとつであるはず。食事を見直して、愛犬の幸せを引き出しましょう。食事内容をより良くするはじめの一歩は「トッピング」から!

トッピングの魅力や注意点・偏食への対策をしっかり押さえて、参考にぜひ、今日からチャレンジしてみてくださいね。

トッピングにおすすめな肉や野菜といった食材も紹介しています。

  1. 「ドッグフード+トッピング」で何が期待できるの?
  2. 「さっそくトッピングにトライ!」の前に押さえるべき注意点は?
  3. 「トッピングしか食べなくなってしまう場合も…」その理由とは?
  4. 「トッピングしか食べない…」の対策方法とは?
  5. 「まずはトッピングからはじめてみませんか?」愛犬とのいきいき生活をいつまでも。
  6. 「食いつきをよくする」トッピング食材とは?
  7. 手作りが不安な場合は、「既製品のトッピング」が心強い

「ドッグフード+トッピング」で何が期待できるの?

「食事内容を見直す」といえど、いきなりすべて餌の内容を変えてしまったら、愛犬がびっくりしてしまいます。まずは徐々に慣れさせていきましょう。いつものドッグフードに、少量ずつトッピングを試してみましょう。

トッピングによって犬のごはん内容に、どんな点が期待できるのでしょう?

◎食いつきアップが期待できる

トッピングは、新鮮な食材の香りや食感がプラスされるので、愛犬の食いつきアップが期待できます。

◎不足しがちな栄養素を補える

トッピングは、愛犬に「おいしい!」と喜んでもらうためだけに与える訳ではありません。新鮮で栄養価の高い食材を与えて、不足しがちな栄養を補う役割があります。

ドッグフードは、”総合栄養食”とされていますが、酵素やミネラルは不足しがちです。酵素やミネラルは、摂取した栄養素の吸収や代謝に関わる成分であり、健康を維持するために欠かせません。

新鮮な肉や野菜といった食材には、酵素やミネラルがしっかり含まれています。トッピングに積極的に活用して、愛犬の健康寿命を守りましょう。

◎愛犬の体調や年齢に合わせた食事にできる

「体調不良で食欲がわかない…」「年をとると、硬い食べ物が食べにくくなった…」

このような悩みは、人間だけでなく、愛犬も同様です。

トッピングを工夫すれば、食べやすい状態にカスタマイズできます。

健康管理に役立つトッピングを2つ挙げるので、参考にしてみてください。

・あまり水分を摂らない場合や、硬い食べ物が苦手な場合は「野菜スープ」を

・激しい運動のあとは「筋肉の原料となるタンパク質」を多めに

「さっそくトッピングにトライ!」の前に押さえるべき注意点は?

「もっとおいしそうに食べてほしい」「ずっと元気でいてほしい」

あなたは、そんな希望を込めてトッピングに挑戦しようと考えているはずです。

しかし、注意点を理解しておかないと、逆効果になる場合もあります。最悪の場合、命に関わる事態にもなり兼ねません。

トッピングを与える際に注意すべき点は、以下のとおりです。

◎少量からはじめよう

いきなり食事内容が変わると、愛犬はびっくりしてしまいます。なかには、戻してしまう場合もあるので、トッピングは少量から始めましょう。

下痢がないかどうか様子を見ながら、少しずつ量を増やしていきます。

トッピングの上限量は、ドッグフード1回分の2~3割が目安です。

◎トッピングする分は、ドッグフードを減らそう

いつもの量のドッグフードにさらにトッピングを追加すると、カロリーオーバーで肥満になるケースも…。肥満を防ぐには、トッピング分のカロリーを計算して、同カロリー程度のドッグフードを減らす必要があります。

ちなみに、「カロリーの少ない野菜を少量だけ」の場合は、ドッグフードを減らす必要はありません。

◎糖質よりも「良質なタンパク質・ビタミン・酵素」を意識して

トッピングする食材は、ドッグフードで不足しがちな栄養素(良質なタンパク質・ビタミン・酵素)を補う食材を選びましょう。

市販のドッグフードは、糖質量が多い傾向があります。

「グレインフリーの商品(穀物のなかでも米・小麦・大麦・トウモロコシといったイネ科の食材が含まれていない食品)」の場合も、野菜や豆類由来の糖質は含まれているケースがほとんどです。

良質なタンパク質や酵素を含む肉や、ビタミンを含む野菜や果物を積極的に使いましょう。

◎野菜や果物は細かく

ビタミンや食物繊維の補給に適した野菜や果物。しかし、犬の消化機能は、肉に適した構造をしており、野菜や果物の消化は不得意です。

消化不良を起こさぬように、なるべく細かい状態で与えましょう。

野菜や果物は、ミキサーやフードプロセッサーでペースト状にするのが理想的です。器具が無ければ、細かくみじん切りにします。

◎バリエーション豊かに

同じ食品に偏らず、多種類の食材を使いましょう。愛犬の偏食を防ぐとともに、食事のマンネリ化を防げます。食材ごとに含まれる栄養素が異なるので、食材のバリエーションを増やすほど、栄養バランスが整いますよ。

ちなみに、トッピングは毎日与えなくてもOKです。週に2~3回でも良いので、生活のペースに合わせて与えるとよいでしょう。

◎与えてないけない食材に注意

私たちが「おいしい」「健康的」と認識している食材でも、犬には命に関わるほど有害な食材もあります。トッピングを作る際は、犬に食べさせてよい食材と避けるべき食材についての理解が必須です。

「食べさせたい食材・避けるべき食材」についての詳細は、こちらの記事を参考にしてみてください。

関連記事:犬が食べてはいけない「ダメな食べ物」とは?愛犬の健康を守るための飼い主の基礎知識

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「トッピングしか食べなくなってしまう場合も…」その理由とは?

「トッピングを与えてから食いつきは良くなったけれど、市販のドッグフードを食べなくなってしまった…」そんなケースが度々見られます。

愛犬がトッピングしか食べない理由は、1つに限りません。

例えば、つぎの理由が考えられます。

・好き嫌い(対策は、つぎの章で)

・食欲不振(病気の可能性もあるので、早めの受診をおすすめします)

・運動不足(散歩の距離をのばすなど、運動量を増やしましょう)

・お腹が空いていない(おやつの食べ過ぎはないかチェックしましょう)

「トッピングしか食べない…」の対策方法とは?

愛犬の様子をよく観察した結果、「好き嫌いでトッピングしか食べない」場合、愛犬の要求に応じてばかりでは、栄養が偏る危険性が…。

与え方を変えるだけで、ドッグフードも食べてくれるようになる可能性があるので、つぎの方法を試してみてください。

◎ドッグフードにトッピングをよく混ぜてから与える(後から追加しない)

「ドッグフードを食べないから…」と、後からトッピングを追加するのはNGです。

愛犬の要求がどんどん強くなり、偏食化する原因になります。

◎温めたトッピングをドッグフードによく混ぜて与える

犬のおいしい基準は「味よりも、よい香り」が最優先です。食材を温めると香りが立ち、食いつきアップが期待できます。温かいスープをドッグフードにかけるのもおすすめです。

◎食べないまま15分経過したら、ごはんをさげる

愛犬の健康のためには、「ごはんを出されたときに食べないと、食べるものがない」と覚えてもらう必要があります。

出したごはんを食べない場合は、15分ほどで下膳して、次回のごはん時間までは与えないようにしましょう。「可愛そうだから…」と、おやつをあげたくなる方もいますが、ここは心を鬼にして与えないのが愛情です。

「食いつきをよくする」トッピング食材とは?

愛犬の食いつきを良くするおもなトッピング食材をご紹介します。

ドライフードは水分が不足しがちなので、水分が補給できる「お肉のゆで汁」や「野菜スープ」にして与えるのもおすすめです。

・ひき肉(鶏・豚・牛 など)

・魚(鮭・タラ・マグロ・さば など)

・乾物(煮干し・鰹節・干しエビ など)

・鶏卵

・納豆

・チーズ

・野菜(南瓜・さつまいも・トマト・キャベツ・にんじん・白菜・ブロッコリー など)

・無糖ヨーグルト

・豆腐

・あずき

・油(ごま油・えごま油・アマニ油など)

手作りが不安な場合は、「既製品のトッピング」が心強い

「おいしさ」と「栄養素」をプラスして、愛犬の食事と健康をパワーアップさせるトッピング。しかし、注意点を知らないまま、自己流で手作りするのは危険です。

また、手作りするには手間や時間もかかるので、初心者さんにはハードルが高いかもしれません。まずは、既製品のトッピング商品を購入して、見本にしてみるとよいでしょう。

既製品を選ぶ際は、食材の良さが活きた冷凍食品タイプがおすすめです。飼い主の方は、肉や野菜の柔らかさの基準を理解できます。食材それぞれの食感や香りを愛犬が楽しめるのも魅力です。

原材料は、タンパク質食材やたくさんの野菜を使った商品がよいでしょう。

なかには「なるべく食品添加物は使いたくない…」といった飼い主さんもいるはずです。最近は、食品添加物を使わず自然な食品のみで作られた製品も登場しているので、チェックしてみるとよいでしょう。